RIPARO

The Residence

4LDK

姫路市

2階建て

あたかも美術館のような、圧倒的な存在感を放つSさま邸。

自ら店舗デザインを手掛けるSさまからのオーダーは、ガラス、RCを使用し、基調の白の中に差し色として黒を入れるというものだった。

まず考案したのは、限りなくシンプルな白いファサード。玄関ドアさえ見えない躯体の真ん中に大きな窓を設け、階段の意匠をオブジェのように垣間見ることができるデザインとした。

通常は外構に使うケースが多いRCは、あえて室内に使用。シューズクローク、クローゼット、パントリーを囲む壁をRCとして、そびえる3連の大きな壁と玄関ホールから連続する間接照明によってより奥行きを感じさせている。

家の正面と庭に面した大きな窓で限りなく開放的でありながら、プライベートな室内は隠す設計で、Sさまの感性が目指す住まいの姿を実現した。

■日が落ちると、浮いているようにも見えるファサードの中心で、照明を受けた階段のシルエットが視線を誘う。住まいというより、アートを目指した建築だ
■階段の両側に大きな窓を設置したホール。窓に合わせて補強の柱を入れる手法を考案し、この明るさと開放感を実現した
■​和室の窓は、日本古来の文様「猪目」の形に。シンプルな桟の障子や半畳タタミを使用することで、モダンな空間に仕上げた

《気密測定数値》
​C値=0.63/ウレタン断熱